台北の地下鉄の7つの駅をイメージした作品シリーズの一つ。
この映画は温泉街の新北投駅が舞台。
台湾ドラマ『時をかける愛』のヒロイン、アリス・クー主演ね。
ケガをした祖母の代わりに、北投の温泉旅館を経営する話よ。
アリスが映画内で台湾語を話しているのも注目!
台湾映画『まごころを両手に』。
台湾で2014年~2017年にかけて制作・上映された「台北発メトロシリーズ」(台北愛情捷運系列)のうちの一つです。
演技派女優アリス・クーが、コミカルな演技で魅せてくれます。
しかし、話の内容がお笑いに寄り過ぎていたので、そこは少し残念でした。
コメディにしようと思ったのでしょうが、ちょっとズレてる気が・・・(笑)
このドラマは明るい話だったわ。
そこは良かったわね。
最近私が観た台湾ドラマは暗い話が多かったから。
映画の半分以上で台湾語が使われています。
すでに中国語が出来る人で、台湾語も勉強したい人にオススメ。
その場合は中国語字幕版を観て下さいね。
以下、ネタバレあり。
台湾映画『まごころを両手に』について
あらすじ
干物女の生活から抜け出すため、海外留学を決断した芳如(アリス・クー)。
しかし、足を怪我した祖母の代わりに老舗の温泉旅館を管理する事になり、夢を断念。
そしてこの温泉旅館が借金まみれだと知る。
この旅館を手放したくない祖母のため、芳如は旅館立て直し作戦を開始する。
アメリカ人旅行者のアレンが、「ここで働く代わりにタダで宿泊させてくれないか」とやって来る。(※1)
芳如は「この男を広告塔に使おう」と思い、彼を受け入れる。
実は彼は、とある日本人バイオリニストの足跡を辿るために北投へやって来たのだった。
ある日、アレンは旅館でバイオリンを見つける。
アレンは芳如に「このバイオリンを譲ってくれないか」と懇願する。
そのバイオリンは、そのとある日本人バイオリニストが、恋仲になった芳如の祖母へ残したものだった。
そして明かされる、祖母と日本人バイオリニストとの恋の思い出。
祖母の切ない初恋を知った芳如は・・・。
主な出演者
- アリス・クー
-
芳如(ファンルー) 役
- クリスティーナ・モク
-
旅館に宿泊する訳あり女性 役
感想(ネタバレあり)
祖母と日本人バイオリニストの恋
「祖母と日本人バイオリニストの恋の思い出」は、1972年の話。
昔と現在の話が絡むという点では、アリス・クー主演ドラマの『時をかける愛』とも似ているなと思いました。
1972年、演奏会のために台湾へ来ていた日本人バイオリニストが、祖母の旅館に宿泊。
その時に知り合い、恋仲に。
日本人バイオリニストは、「絶対また戻って来る」と、バイオリンを祖母に託す。
という話なのですが、
そもそも、バイオリンを人に託さなくない?(笑)
音楽家ならなおさら、楽器を人に託すなんて事ないと思いますけどね。
お笑いに走り過ぎ
アリス・クーは演技力があるので、コメディでも難なく演じられると思います。
しかし、この『まごころを両手に』は、お笑いに走り過ぎていて、少し違和感がありました。
例えば、旅館品評サイトの調査員がやって来るエピソード。
今時珍しいくらいお笑いに走っていて、逆に笑えない。
しかし、台湾の昔のドラマって、こういう「無意味なお笑いを挟む」というのが多かったんですよね。
その文化が今でも残っているのかなと思いました。
映画の最後のNG集をお見逃しなく!
『まごころを両手に』は、各動画配信サイトで配信されています。
映画の最後、エンドロールと共にNG集が流れます。
俳優の皆さんのおちゃめな姿がとても可愛いです。
最後までお見逃しなく!
まとめ
祖母と日本人バイオリニストの恋&温泉旅館がテーマ。
とても親しみやすいので、台湾ドラマ・台湾映画初心者に良いと思います。
街の風景が出てくるので、台湾ロスの方にもオススメです。
みなさんもぜひ『まごころを両手に』を観て下さいね。
恋愛要素は全くなく、ただ明るい話。
たまにはこういう話も観たいわね。