『麗王別姫 ~花散る永遠の愛~』(原題:大唐栄耀)は、中国時代劇の王道ともいえるラブストーリー。
製作総指揮は、中国を代表する世界的な映画監督の張芸謀(チャン・イーモウ)です。
総製作費43億円!
中国版「ロミオとジュリエット」と言われ、切ないストーリーと宮廷劇特有の陰謀渦巻く展開から目が離せなくなります。
また、イケメンたちが繰り広げるアクションシーンも満載。
とても見応えのある華流ドラマに仕上がっています。
- これまで何度もドラマ化されている「武則天」や「楊貴妃」が主役ではないので、新しい時代劇としてストーリーを楽しめる
- それぞれのキャラクターを分かりやすく演出、キャスティング。イケメンは正義で味方、悪者は悪人顔
- 才女である沈珍珠の台詞ひとつひとつが緻密に計算されていて、キャラクターの魅力が倍増
- 広平王・李俶を演じている任嘉倫が「新世代のスター」と呼ばれるに相応しいイケメンぶりを発揮
時代に翻弄される主役のふたりの恋物語は、「キュンキュン」が止まらなくなります。
最近、「キュンキュン」が足りていない方にはおススメできる作品です。
『麗王別姫』は、日本放送版では全82話。
中国放送版では全92話。
日本で放送するために短く再編集されています。
感想ですが、
話が長い・・・前のエピソードを忘れていた・・・
でした。
やはり、話数が長すぎます。
史実を基にしているので、ある程度は仕方がないと思います。
しかし、ストーリーの中弛み感は否めませんでした。
映画『ロミオとジュリエット』のように、コンパクトに2時間くらいで二人の恋物語を中心に描けば、もっと感動する名作に仕上がったと思いました。
- ストーリー、キャスティング、監督の演出→最高!
- 話数→長い
そんな「惜しい!」と感じた華流ドラマです。
以下、ネタバレあり。
中国ドラマ『麗王別姫~花散る永遠の愛~』について
あらすじ
時は、武則天が死去してから50年後の唐・玄宗の時代。
沈珍珠は、幼い頃に命を救ってくれた、名前も知らない初恋の人と結婚したいと夢見ていた。
だが、沈珍珠の美しさと才女であるとの噂を聞いた宮廷が、皇帝の孫である広平王との縁談を無理やり決めてしまう。
初恋の人を諦めることができない珍珠は、彼を探す冒険に出る。
その道中で知り合ったのが、身分を隠した広平王だった。
そんなとき、珍珠の両親が何者かに殺される事件が発生。
珍珠は、真犯人である黒幕が宮廷に関係していると知る。
珍珠は復讐をするために宮廷へ入り、そこで広平王と再会。
そして、初恋の人が広平王だと分かり、二人で愛を育み始める。
しかし、唐という時代が大きく揺らぎ始め・・・。
主な出演者
ジン・ティエン(景甜)
沈珍珠 役
アレン・レン(任嘉倫)
広平王(李俶) 役
感想(ネタバレあり)
主演の二人が美しすぎ
このドラマの最大の目玉は、何といっても主演の二人に尽きると思います。
中国で第二の范冰冰(ファン・ビンビン)と称される、景甜の透き通るような美しさ。
優しそうで芯のあるイケメンを演じている、任嘉倫の華麗な立ち振る舞い。
まさにハマリ役!
この二人をキャスティングした時点で、制作陣はこのドラマの成功を確信したに違いありません。
そのくらい、観ていて「美しい」「お似合い」だと感じるキャスティングです。
音楽が素晴らしい
本作を観ていて、第一話の冒頭から「音楽」の素晴らしさに驚きました。
長い話数で、単調になりがちな宮廷劇を、素晴らしい音楽の数々が各シーンで盛り上げているのです。
ときには緩やかに、ときには激しく、シーンごとに変化する音楽がとても心地よいのです。
本作で音楽を担当しているのが、日本のコンポーザーグループ「S.E.N.S. Project」です。
映像作品によって、各音楽ジャンルからエキスパートを招集させる「アベンジャーズ的」な音楽ユニットです。
この音楽ユニット、特筆すべきは華流ドラマへの積極的な参加です。
以前は『三国志〜司馬懿 軍師連盟〜』でも壮大な音楽でドラマを盛り上げていました。
日本の才能集団が、世界で活躍している事はとても嬉しいですね。
大好きな華流ドラマを盛り上げてくれている事を誇らしく感じています。
主演俳優の経歴がスゴイ
卓球選手を目指す
↓
ケガにより挫折
↓
韓流アイドルを目指して韓国で練習生
↓
デビューできず
若くして二度の挫折を経験したアレン・レン(任嘉倫)。
しかし、この『麗王別姫』で大役を演じたことで、一気に注目されてスターになりました。
現在も話題の華流ドラマで主演を演じていますから、当面は安泰と言えるのではないでしょうか。
結婚や子供が生まれた事を隠さずに報告した事で、「若いながらも男気のある一面も持ち合わせている」とファンからは好感を持たれています。
まとめ
本作の成功で、俳優としてのサクセスロードを歩み始めた景甜と任嘉倫。
個人的には再共演した華流ドラマを観てみたいと感じています。
本作を映画化したものでも、別の作品でも構いません。
二人にしか表現できない、「美しく」「お似合い」で、ときに「切ない」ドラマが観たいと強く思うのでした。
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