消防士の仕事を題材にしたドラマよ。
仕事上の葛藤・労働環境・仕事に反対する家族など、社会的な問題に切り込んでいたわね。
台湾ドラマ界の織田裕二(出演作品が全て面白い)、ウェン・シェンハオ(溫昇豪)さんも出演しているわよ。
約4億円もの予算をかけて制作された、台湾初の消防士ドラマ。
メインキャストは3か月間、実際の消防・救護活動を体験したそうです。
消防士ドラマって、日本やアメリカでも少ないですよね。
それはなぜか?
お金がかかるから&華やかなエピソードが少ないから。
内容を監修してもらう他に、消防服と消防車を借りなければなりません。
消防士が活躍する場面は、火事と救急。
ドラマにできるような華やかなエピソードがあまりないんですよね。
ドラマにしようと思ったら、
- 男社会の中で頑張る女性消防士
- 家族が緊急事態でも仕事優先
- 法律を守る事が先か、法律を破ってでも人の命を助ける事が先か
- ビル管理者が消防設備を点検せず火事になる
- 殉職
そういうエピソードくらいなんですよね。
(全てこのドラマのエピソードです)
そんな中、お金も人手もない台湾ドラマ界で誕生した消防士ドラマ。
「お金がない台湾ドラマ界で消防士ドラマを制作できた」という事に価値があります。
1話45分×全10話。
台湾ドラマとしては短いので、すぐに見終わります。
以下、ネタバレあり。
台湾ドラマ『火神の涙』感想
消防士の世界をきちんと描いていた
消防士としては正しいやり方をしているのに、端から見たら疑問に思ってしまう事ってあるんですよね。
そういう疑問に対して、「消防士としては正しい事をしている」という事をきちんと描いていました。
例えば、
- 救急車を呼んだ時の消防士の対応に不満を持ちクレームする市民
- 火事現場で「なぜ放水しないのか」とクレームする野次馬
こういうクレーマーって、いると思うんですよ。
しかし、消防士にできる事は限られています。
そして、放水すると余計に炎が立ち上ってしまうから放水しない。
そういった所をきちんと描いていました。
消防士の仕事を応援している家族が出てこない
ドラマをやることで、その職業に就きたい人を増やす目的もあると思うんです。
普通に「今日もお疲れ様!頑張ったね」と迎え入れてくれる家族も描いて良かったんじゃないかと。
- 息子に自分と同じピアニストになってほしかった父親
- 「わざわざ危険な職業に就かなくてもいいのに」と思っている母親
- 夫が忙しくなかなか家に帰れない事に不満な妻
反対している家族しか出てこないのが、少し残念でした。
火事のシーンは迫力あり!
火事のシーンのリアルさに注目です。
リアルすぎて、火事を経験した人は見るのが辛いかもしれません。
まとめ
台湾では珍しい職業ものドラマ『火神の涙』。
消防隊員たちがどのように成長していくのか、ぜひご覧ください。
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