評価:4.5
とても面白かったわ。
どんどん続きが見たくなるドラマの作り、俳優の演技力、とても素晴らしかったわよ。
アンジェラベイビーは演技が棒と言われているけど、このドラマでは改善されていると評判よ。
暗い話ではあったけど、ミステリーとしては上出来だったわ。
中国ドラマ『摩天楼のモンタージュ』(原題:摩天大楼)。
タワーマンションの一室で起きた美女殺害事件。
容疑者たちの食い違う証言から真実を見つけ出す、ミステリー・サスペンスドラマ。
殺害された美女役のアンジェラベイビー。
美人を見たい人にもおすすめのドラマです。
以下、ネタバレあり。
感想(ネタバレあり)
死の真相は?
逃げても逃げても追って来る、継父のヨンユエン。
継父はピアニストとして成功した弟にタカり、メイバオにもタカっていた。
年越しパーティーの日
タワーマンションで年越しパーティーが行われた。
その時、メイバオは自身が経営するカフェにて、継父からタカられていた。
メイバオは衝動的に消火器で継父を殴り、気絶させてしまう。
大きなスーツケースに継父を入れ、20階の自分の部屋まで運ぼうとするメイバオ。
その時、マンションで停電が起きていた。
警備員のバオルオはメイバオのスーツケースを階段で運んであげるが、異変に気付く。
メイバオは仕方なくバオルオに真実を話す。
同じマンションの住人・モーリーは、メイバオと同じ服を着てパーティー会場へ行く。
メイバオがパーティー会場にいたかのようにアリバイ工作をするために。
メイバオが戻って来る前に家に帰ろうとしていたモーリー。
しかし、知人から呼び止められ、足止めを食らう。
メイバオがパーティー会場へ戻って来た。
モーリーはとっさにメイバオを平手打ちしようとする。
周りに「メイバオはモーリーの夫・ダーセンの愛人。だから同じ服を着ている」と思わせようとしたのだ。
年越しパーティーの後
メイバオは自室に継父を監禁する。
シアオリンとモーリーは、メイバオと共に監禁したヨンユエンを監視する。
実は、シアオリンとモーリーはメイバオの友人。
彼女たちは寄宿学校で一緒だったのだ。
年越しパーティーの日に着ていた同じ服は、メイバオとモーリーが以前一緒に買いに行ったもの。
シアオリンはモンユーに「メイバオの両隣の部屋と上下階の部屋を売らないでほしい」と頼む。
監禁されている継父の叫び声が漏れてもいいように。
モンユーは恋人であるシアオリンの願いを聞き入れた。
モーリーはメイバオが住んでいる部屋を買い取る。
継父を監禁している事がバレないように。
一年後
年越しパーティーから一年ほど経ち、メイバオは段々と気が狂っていく。
なぜこんな悪魔と一緒に生活をしなければならないのか、と。
メイバオは継父殺害計画を立て、悪夢を終わらせようとする。
継父を一酸化炭素中毒で殺害しようとしていた最中、弟のジュンに電話したメイバオ。
弟から「これからは光の中で生きて」と言われ、考えを変える。
継父を殺害したら、自分が殺人犯になる。
こんな奴のために自分が罪を犯す必要はない、と。
継父を釈放するメイバオ。
継父は部屋を出て行った。
しかし、継父が戻って来て、背後からメイバオの頭部を攻撃し、メイバオは気絶する。
そして継父はメイバオを一酸化炭素中毒で殺害し、メイバオが自殺したように偽装。
そんな中、停電が発生。
シアオリンとモーリーがメイバオの部屋へやって来る。
継父は隙を見て逃げたが、シアオリンとモーリーは逃げる継父の姿を見ていた。
メイバオが死んだショックで、その場で産気づいたモーリーは救急車で運ばれる。
モーリーの夫のダーセンは、妻のために自分が悪者になる決意をする。
ダーセンは「自分はメイバオの幼馴染」「メイバオと不倫していた」と嘘の証言をする。
ダーセンとメイバオの関係は、単なる「妻の友人」だったのに。
このままではメイバオが自殺した事にされてしまうため、シアオリンやモーリーは嘘の証言をし、継父を殺人犯に仕立て上げようとしていたのだった。
継父がクズすぎ・・・。
メイバオとジュンを虐待し、人心掌握術を使ってメイバオの母を操っていたクズ。
メイバオは不遇な子供時代を過ごしたものの、大人になってからは周りから愛されていました。
だから友人たちは嘘の証言をし、メイバオを守ったのでした。
普通、自分が疑われないように嘘をつきますよね。
このドラマでは、みんなが自分の愛する人を守るために嘘をついていたというのがポイント。
ドラマの宣伝文句には「大どんでん返し」とあるわね。
みんなの証言の9割は嘘なのに、それを「大どんでん返し」と言うのは違う気が・・・。
真相に辿り着いた糸口は?
死の真相は上記の通りです。
では、どうやって死の真相に辿り着いたのか?
マンション仲介業者・モンユーの元妻(同居中)が警察から事情聴取を受ける
↓
「メイバオみたいな女性は死ぬ時も綺麗に着飾っている」と発言
↓
その発言を思い出した女性刑事が「なぜ”死ぬ時も着飾っている”と言ったのか。死んだ時の服装は公開されていないし、メイバオは普段は地味な服を着ている」と元妻に問い詰める
↓
元妻は、継父がメイバオを殺害する所を偶然スマホで撮影していた
モンユーは自分の部屋の天井裏の配管の中を通って、メイバオの部屋を覗き見していた。
元妻は、モンユーが部屋にいないため、メイバオの部屋にいるのではと思い、配管を通って行く。
モンユーは飲んでいる薬の副作用で夢遊病の症状があった。
メイバオの部屋を覗き見している事も、その症状のせいで元妻にバレていた。
配管内にモンユーはいなかったものの、元妻はメイバオが気になり、スマホで撮影する。
その時、偶然にもメイバオが殺害される一部始終を撮影したのだった。
モンユーの元妻の証言が解決の糸口だったんですね。
正直、
これ、もっと早く気付かなかったのかな・・・?
と思いました。
刑事なら気付きそうなもんだけどなぁ・・・と。
解決の糸口のインパクトが弱かったですね。
もっと意外な所から解決に導かれたら、もっと面白かったのになぁと思いました。
まとめ
このドラマは、容疑者一人に対して2話ずつ上下編でエピソードが作られている、全16話。
そのため、配信で原版の時間通りで見た方が面白いです。
BS放送では30分枠なので、中途半端な所で切られているので・・・。
中国のミステリーも質が高いわね。
ミステリーが好きな人にオススメのドラマよ。
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