台湾ドラマ『私の隣に元カレ』感想：突っ込みどころ満載だけど気軽に見れます

31歳、結婚目前のヒロインの前に、ある日突然、高校生の姿をした元カレの幻影が現れた・・・！？

今カレと元カレとの間で揺れ動くヒロインを描いた『私の隣に元カレ』。

アラサー女子なら共感できるかもしれませんね。

以下、ネタバレあり。

感想（ネタバレあり）

幻影、結局なんだったの？

このドラマは、「ヒロインが事故に遭った後、高校時代の元カレの幻影が見えるようになった」という設定です。

幻影が普通に話しかけてくるため、それに返答するチンアイ。

他の人から見れば、独り言を言っているヤバイ奴（笑）

ドラマ序盤では、

「もしかしてハイアンの幽霊？」

「もしかしてチンアイの夢オチ？」

などと考えてしまうのですが、全くそんな事はありません。

本当に単なる「幻影が見えた」というだけの話なんです。

そして、「どうやって幻影が見えなくなったか」という話はありません。

結末は、チンアイとハイアンがくっ付いて終わりです。

今後は、幻影は見えなくなったのだろうと思います。

「この幻影、結局なんだったのだろう・・・」と疑問が残りました。

きっと、チンアイが深層心理で思っている事を幻影が言っていただけなのでしょう。

主人公の気持ちが全く分からない

ヒロインには、まぁまぁ共感できました。

という所には共感できました。

しかし主人公のハイアン、お前はダメだ。

ハイアンが訳分からない奴なんですよね～。

ハイアンのせいで、チンアイもシューイン（ハイアンの中学時代からの友人女性）も傷付いているんですよ。

高校時代

• 彼女であるチンアイを置いてシューインと一緒に遊びに行く
• 卒業式でチンアイにあげた花束と同じ花束をシューインにもあげる
• 引っ越しする事をチンアイには言わず、シューインには言って手伝わせる

高校卒業後～社会人

• シューインの息子は彼女が大学時代に交際していたクズ男との子。堕胎しようとしていた彼女にハイアンは「おろすな。俺が二人の面倒を見る」と言って産ませる
• 親友が飛行機事故で行方不明になった悲しみからチンアイと関係を持ち、翌朝ひとりで旅に出る

シューインにお腹の子を産ませたのに、結局チンアイを選ぶっていうのは自分勝手すぎないかな？

あとなぜかチンアイと関係を持った翌朝に旅に出るんですよ。チンアイに置手紙を残して。

このドラマでの一番のクズ男はハイアンだと思いました。

サイコパス今カレ

チンアイの今カレ・リーヤン（ジョニー・ルー）。

31歳のチンアイの8歳上で、チンアイのワガママを何でも聞いてくれる優しい彼氏。

リーヤンがただの優しい彼氏で終わらなかったところが、個人的には良かったですね。

チンアイから別れを切り出され、「なぜ俺ではダメなのか」とチンアイを問い詰めるリーヤン。

愛情があらぬ方向へ行き、チンアイを監禁未遂までしてしまう。

しかし、自分の過ちを認め、去って行くリーヤン。

負の感情をはっきりと出していたのが良かったですね。

日本のドラマだと、話数の関係もあって単なる優しい彼氏で終わりそうな気がします。

リーヤンを演じたジョニー・ルーさんとレイニーは『恋の始まり　夢の終わり』でも共演しています。

このドラマでも恋人同士（男上司と部下）を演じていました。

まとめ

近年は質の高い台湾ドラマが多かったので、『私の隣に元カレ』は私にとっては少し物足りない感じがしました。

しかし、気軽に台湾のアイドルドラマを見てみたいという人には合うと思います。

突っ込みどころに突っ込みつつ、楽しんでください。