台湾初の弁護士ドラマなの?意外ね。
本物の弁護士に内容を監修してもらわないといけないからね。
台湾ドラマ界はお金も人手もないから、監修してもらう手間はかけられないのよ。
このドラマは台湾文化部から補助金を貰って制作しているわね。
補助金があったから作れたのね。
弁護士ドラマとあって、台湾社会が反映されていると思ったわ。
台湾版『リーガル・ハイ』とも言える弁護士ドラマ『リーガル・サービス―最大の利益―』(最佳利益)。
※リーガル・ハイのリメイクではありません
弁護士実習生の熱血男子とベテラン女性弁護士がコンビを組み、「正義とは何か」を問う、法廷を舞台にしたドラマです。
「主人公の役柄が弁護士」というドラマはありましたが、弁護士の仕事が題材ではなかったんですよね。
単なる恋愛物語なので、法廷の話は出てこないんです。
ですから、法廷を舞台にしたドラマは「台湾初」なのです。
台湾では90分×13話の放送だったのが、日本では60分×20話に。
弁護士ドラマですが、内容は難しくないので、手軽に見たい方にオススメです。
また、すでに続編の制作も決定しているそうですよ。
この記事では、
- ドラマのあらすじ
- 台湾の法廷で弁護士が着ている服(法服)について
- 台湾社会が反映されているエピソード
を紹介します。
以下、ネタバレなし。
『リーガル・サービス―最大の利益―』について
あらすじ
熱血漢の弁護士実習生・陳博昀(ハンス・ジョン)は、社会の正義を守る仕事に就くために幼い頃から懸命に努力してきた。
一方、ベテラン弁護士の方箏(ティエン・シン)は、新人の頃に関わった案件のトラウマで現実主義となっていた。
今は速やかな結審だけを目指し、決して個人的感情を挟まない。
二人が所属するチャンホー法律事務所の所長は、陳博昀を方箏の実習生かつ助手にすることに決めた。
まったく性格の違うこのコンビで5ヶ月の実習を完了しなければならない。
様々な案件を扱う過程で、二人の意見と個性が激しくぶつかり合う。
主人公の同僚の弁護士実習生には、
- 実力があるのに、親の仕事の関係でコネを使ったと思われてしまう女性(主人公に恋をする)
- 生真面目だけど彼氏に悩まされている女性
- チャラ男
- 何年も司法試験を受けてやっと実習できるようになった家族持ち男性
の4人がおり、それぞれのキャラクターでの話が展開していきます。
主な出演者
- ハンス・ジョン(鍾承翰)
-
熱血漢の弁護士実習生・陳博昀 役
- ティエン・シン(天心)
-
ベテラン弁護士の方箏 役
- ウェン・シェンハオ(温昇豪)
-
方箏の夫 役
ウェン・シェンハオさんは、台湾ドラマ『悪との距離』にも出演していましたね。
彼が出演しているドラマは、面白い物が多いです。
台湾ドラマで何を見ようか迷ったら、とりあえず彼が出演しているドラマを見ておけば間違いなし。
台湾の法廷では特殊な服を着る(法服)
ドラマを見た皆さんは、すでに気付いていると思います。
「法廷で特殊な服を着ている」事に。
この特殊な服は「法服」と言います。
現在、日本では裁判官および裁判所書記官のみが法服を着用するとの事。
(裁判官が黒い服を着ていますよね)
台湾では、裁判官のみならず、弁護士と検事も法服を着用します。
- 裁判官:青と黒
- 弁護士:白と黒
- 刑事事件の検察官:濃いピンク(紫っぽいピンク)と黒
こういうところからも、台湾の文化を知る事ができます。
法廷の事なんて、普通の人は詳しく知りませんよね~。
こういったドラマで、普段は知る事がない事を知れるんですよ。
面白いですよね~。
台湾社会が表れている
弁護士の仕事を題材にしたドラマですから、「台湾で実際に起こり得るような事件」が出てきます。
人気ライブ配信者が殺害される。
ライバルで親友のライブ配信者が疑われ、ネットでの誹謗中傷に晒される。
インドネシア人家政婦が雇用主から性的暴行を受ける。
警察へ行くが、話を聞いてもらえない。
など、台湾社会が表れているエピソードがあります。
台湾は日本よりネット社会で、今はライブ配信が人気です。
人気のライバーは大金を稼いでいますし、ライバルやアンチからのネット上での嫌がらせもあります。
また、台湾には、家政婦・介護員・ベビーシッターとして出稼ぎに来ている東南アジア人が多いです。
台湾人は東南アジア人を見下しているため、「警察へ言っても話を聞いてもらえない」という事もあると思います。
まとめ
台湾初の弁護士ドラマ『リーガル・サービス―最大の利益―』。
続編も楽しみですね。
みなさんもぜひ見て下さいね。
最近は社会派ドラマが増えた台湾ドラマ。
制作費用がたんまりあれば、ラブコメ以外も制作できるのよね。